長女出産の記録 その4
晩御飯を食べてNSTを付けられながら30分ほど分娩台兼ベッドの上で横になる。
陣痛は子宮収縮をある程度感じるも、声を出さずに何もせずに我慢できる程度。
これいつ強くなるんだろう、主治医は「明日の朝までには生まれると思います」と言っていたけどこのペースでは無理じゃね?と思う。
とりあえずスマホで「翌日の日付 誕生日」と検索して、誕生日が同じになりそうな有名人を検索したりして暇をつぶす。
それもいい加減飽きたのと、仰向けにずっと寝てるせいで腰が痛くなってきたので姿勢を変えることに。(陣痛ではなく、純粋に腰のコリという感じだった)
NSTのセンサーをずらさないようにゆっくり体の向きを変えて、左側を下にする格好で横になった。
その瞬間。
突如強くなる陣痛。今までのを3ぐらいとしたら、いきなり100になった感じ。
しかも、それに合わせて突然子供の頭が下がってくるのを感じた。
あっこれやばい陣痛では、と思い急いでナースコール(誰もいなかったので)
最初来た助産師さんも突然ナースコールかかったので何?という感じで入ってきた感じだったけど、私の様子とNSTを見て事態を察したらしく、「とりあえず仰向けに戻りましょう」と介助してくれた。
しかしつい1分前まで楽々できた体位変換が、陣痛のせいで全く動けない。
何とか陣痛が治まったタイミングで素早く仰向けに戻った。
その後も2分おきぐらいにMAX陣痛が襲来。
しかも明らかに子供がガンガン降りてくる頭突きをかましてくる。
よく「いきみ逃し」とか「いきみたい気持ち」とかいうのがよく分からなかったけど、この時初めて分かった。
とにかく陣痛の度に下腹部に自分の意志とは反して勝手に力が入っていきんでしまう。
子宮口もどの位開いてるのか分からないままいきんでいた。
不思議だったのが子宮収縮。
私の場合、子宮を取り囲むようにしてリング状の帯がはまっていて、そこだけ局所的に締め付けられるように感じた。
孫悟空が頭にはめられた輪っかみたいだな、と陣痛中は思っていた。
その輪っかがちょうど子供のお尻くらいの高さにあって、陣痛と共に締め付けがある度に、それに押されるようにして子供が下に下がる。
そうすると輪っかも少しずつ下に下がってきて、子供が下がる。
陣痛の度にそれを繰り返し(10回ぐらい?)その輪っかが子宮口を通り過ぎた!と思ったら陣痛が突然なくなった。